ビートルズのモノラル盤を聴いていて超基本的なことに改めて気づいた

Beatles in MONO

先月ぐらいだったかな、『リボルバー』のモノラル盤を外で歩きながら聴いていたのですよ。外なんでもちろんイヤホンで。その時に、あることに気が付いたんですね。もうね、俺たちマニアックな聴き方ばかりしてちゃだめですよ。なんでこんな大事なこと忘れていたのかと。

イヤホンで聴いていて、音を結構でかくしたんですよ。まあそうしたら気持ちのいいこといいこと。

両方の耳に同じように入ってくるし・・・ってところで思ったわけです。

モノラルって、イヤホン片方無くてもOKじゃん!というか、スピーカーひとつあればちゃんと聴けるんだという、ごくごく当たり前なことなんだけど、そんなことに今さら気が付いたわけですよ。

そりゃモノラルなんだから当たり前じゃんと思ったでしょ?だけど、そのあたりまえを普通に聴いてましたか?特にビートルズってステレオとモノラルでテイク違いとかがあるとか、とかくそういう方に行きがちじゃないですか。俺も過去に何度もそんなこと言ってきてるし。

モノラルだからステレオとはテイクが違うってのは当たり前じゃないんですよ。ビートルズだから、たまたまそうなっちゃったという結果論で、本来はスピーカーひとつあれば事足りるっていう、それだけなんですよ。

だからカップルがイヤホンを片方ずつ分け合って聴いても何ら問題ない。これがステレオの泣き別れだったら片方はヴォーカル聴こえないし、片方がギターが聴こえないなんてことがあるし、モノラルだったらその心配がないんですよ。左右どちらの耳にも均等に音が入ってくる。

これが聴いていてとても気持ちが良かった。

あ、そもそも論で、いまどきカップルがイヤホンを分け合って、しかもビートルズなんて聴いたりしないか・・・。

話は戻りますが、そう、俺たちはいつからそんな捻くれた聴き方をしてたんでしょうね。もしかしたら俺だけなのかもしれないけど。だからそんな考えは忘れて、素直に左右のイヤホンから同じ音が出てくるのを楽しんでいたら、これが思った以上に良いんですよ。『リボルバー』だけじゃなくて『プリーズ・プリーズ・ミー』も『ウィズ・ザ・ビートルズ』も『ア・ハード・デイズ・ナイト』もそれ以降のアルバムも。

こんな原理原則ともいえることを無視しちゃだめだよなって、改めて基本に返ろう、そう思いましたね。

 

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