クイーンの『グレイテスト・ヒッツ』はこの2枚しか認めん!

Queen Greatest Hits

久々にクイーンを聴いてる。やはり手っ取り早いのは『グレイテスト・ヒッツ』なんだけど、フレディ・マーキュリーの死後もいくつかのベスト盤があるようだが、俺はフレディが生きていた時にリリースされた、写真の2枚しか彼らのベスト盤として支持していない。

過去にもこんなこと書いてた。

フレディ・マーキュリーの命日でした
今日、11月24日はフレディ・マーキュリーの命日でしたね。それに気が付いたのが夜になってからで、じゃあ帰りに iPod で聴いて帰るかと思ったものの、今までにクイーンを iPod に入れたことがなかったことに気づいた。なんてことだ。これから...

Queen / Greatest Hits
Queen / Greatest Hits

まずは『グレイテスト・ヒッツ』。これは1981年にリリースされた最初のベスト盤で、俺のクイーンの初めてはこのアルバムだった。当時は発売された国によって収録曲に差異があって、当時の日本盤LPには「手をとりあって」とその時の新曲だった「アンダー・プレッシャー」が入っている代わりに「バイシクル・レース」と「輝ける海7つの海」が入ってなかった。

このアルバムの最高なところは「ボヘミアン・ラプソディ」を1曲目に配置していること。誰もが認めるクイーンの代表作であるこの曲を、アルバムの冒頭に置くなんてどんだけ余裕かましてたんだよと思うのです。よくあるベスト盤だと、アルバムの中盤とか後半が盛り上がるように配置するだろうに。しかも、この曲を冒頭に持ってきているというのに、最後までアルバムとしてのテンションが下がらないなんて、どれだけ素晴らしい曲が揃ってんだよと、かれこれ35年間思っています。

このアルバムの影響で、俺は自分でテープを作る時には同じような構成でレッド・ツェッペリンのベストをテープで作るときは必ず「天国への階段」から始まるようにしたり、スティーリー・ダンでは「エイジャ」を1曲目に持ってきたりしていたぐらい。それだけこの『グレイテスト・ヒッツ』の構成は素晴らしいと思っている。

Queen / Greatest Hits II
Queen / Greatest Hits 2

そして『グレイテスト・ヒッツ・2』。これは1981年から1991年の10年間の代表曲を集めたもので、俺は80年代前半から半ばまでの何年かを「低迷期」だと思っている。

QUEEN の低迷期を思い出す
「TV-CM使用率No.1! 日本のお茶の間で最も愛されるバンドとは?」リッスンジャパンにこんな記事が載っていた。 もうタイトルだけで、クィーンのことを指しているのは大体の人が分かるだろう。ここ何年も、テレビのCMでクィーンの曲が聴こえてく...

だから当時はここに収められた曲はあまり好きじゃなかったんだけど、1989年の『ザ・ミラクル』で再び良いと思うようになっていた。そしてこの『グレイテスト・ヒッツ・2』は、1991年に『イニュエンドウ』がリリースされた数か月後に出るという、ずいぶんと気の早いリリースだなと思ったものだった。なぜなら『イニュエンドウ』からの曲ももちろん収録されているから。

恐らくバンドもEMIも、フレディが生きているうちに出しておこうという考えがあったのかもしれない。もちろん俺たちはそんなことは知る由もなかったんだけどね。俺なんか、フレディが亡くなってから1週間ぐらいは知らなかったし・・・。

毎年11月が終わりに来ると思い出すクイーン『イニュエンドウ』
Queen / Innuendo 11月24日はフレディ・マーキュリーの命日だ。1991年の11月の終わりごろの話。バイト先の仲間が「フレディ・マーキュリーってエイズだったんだね」と話かけてきた。俺は『何を言いだすんだ、急に・・・』と思った...

それはともかく、フレディが生きていた時に発表されたこの2枚のベスト・アルバム以外は俺は聴く気がしないし、『グレイテスト・ヒッツ・3』なんてもうあんなの邪道でしょう。ジョン・ディーコンじゃないけど、フレディ・マーキュリーの歌わないクイーンなんてね。

とか言ってるけど、クイーン&ポール・ロジャースは観に行ってるのはここだけの話ね。